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小林正弥著「サンデルの政治哲学」(平凡社)

印象に残った言葉です。
サンデルは、まず正義を考えるための方法として、次の3つの考え方の説明から始めている。
①「福利の最大化」という考え方(帰結主義:功利主義)
②「自由の尊重」という考え方(義務・権利論:リベラリズム、リバタリアニズム)
③「美徳の促進」という考え方(目的論:コミュニタリアズム)
欧米では、これまで①や②の考え方が主流であったが、それに対してサンデルは③の美徳を中心にする考え方の可能性を示している。
・・・「美徳型正義論」は大事ですね。
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小林正弥著「サンデルの政治哲学」(平凡社)

印象に残った言葉です。
サンデルが主張するような政治哲学は、実践的な意味を持つものであり、単に抽象的な空理空論ではなく、現実を変えていく力を持った学問なのである。東大安田講堂での講義の最後で、サンデルは「この講義が『哲学は世界を変えることができる』ことを示してくれた」と述べた。このことは、現在を生きる我々にとって大きな意味を持っている。政治哲学は、同時代を生きる者を触発して、より良い世界に変革していくための学問なのである。
・・・現実を変えるような学問を実践していきたいですね。

小林正弥著「サンデルの政治哲学」(平凡社)

印象に残った言葉です。
サンデルも語っていたが、哲学というものは、我々が常識的に当たり前だと思っていることの自明性を揺るがす。しかし、懐疑主義に陥ることなく、省察や議論を重ねていけば、結果として、より深い考え方に到達することを可能にする。
・・・全ての学問に通じますね。

小林正弥著「サンデルの政治哲学」(平凡社)

NHK教育テレビの「ハーバード白熱教室」が2010年4月から6月まで放映されました。白熱教室の講義内容は、サンデル教授による「政治哲学」でした。これまで、政治哲学にはあまり興味がありませんでしたが、この「白熱教室」を通じて興味を持つようになりました。私は「白熱教室」の全部を視聴しました。
サンデル教授の政治哲学をより深く知りたいと思い、本書を購入しました。
本書の帯には
「ハーバード白熱教室」での鮮やかな講義と、核心を衝く哲学の議論で、一大旋風を巻き起こした政治哲学者マイケル・J・サンデル。彼自身の思想と「コミュニタリアニズム」について、サンデルがもっとも信頼を寄せる著者が、その全貌を余すところなく記した。全著作を一冊で読む。サンデル哲学の根源に迫る!
と書かれていました。
ブログで印象に残った文章を紹介します。

震災の死亡率、障害者は2.5倍

日本経済新聞(平成24年7月30日夕刊)によれば「宮城県の沿岸13自治体で障害者手帳所持者の3.5%にあたる1027人が東日本大震災で亡くなり、死亡率が住民全体の2.5倍に上ったことが30日、分かった。障害者支援団体「日本障害フォーラム宮城」の資料から共同通信が集計した。大半が津波による溺死とみられる。死亡率が15%以上の自治体もあり、沿岸部に住む多くの障害者が津波から逃げ遅れた可能性がある」そうです。障害者の暮らしやすい社会を構築するためにはまだまだやるべきことがありそうですね。

富山県立イタイイタイ病資料館

日本経済新聞(平成24年7月27日夕刊)の「あすへの話題」(国立西洋美術館館長青柳正規氏)には、「日本の四大公害病の一つと言われるイタイイタイ病は、神岡鉱山(岐阜県飛騨市)から排出されたカドミウムを、神通川の水やその下流域でとれた米などを通じて摂取したために引き起こされる病気である。カドミウムが体内に入ると骨粗しょう症や骨軟化症になり、少し動いただけでも骨が折れてしまい、千本も二千本もの針で刺されているような激痛に襲われるという」「公害や公害病の克服にどれほど大きな犠牲と努力が払われてきたかを思い起こすためにも、また、原因究明がなされ救済事業が実現されてもそれまでの被害者が救われることは決してないことを、資料館の展示が教えてくれる」との記載がありました。同感です。

司馬遼太郎著「翔ぶが如く」(2巻)より

印象に残った言葉です。
西郷はつねに、
「一世之智勇を推倒し、万古之心胸を開拓す」
という、とほうもない教訓をもって自戒のもっとも重要なことばとしてきた。
この言葉は、智恵と勇気についての自戒である。意味は、男子たるものの志のあり方をのべている。志をもつ以上、一世を覆う程度の智勇などは払いのけてしまえ、それよりも万世のひとびとの心胸を開拓するほうが大事である、ということであろう。

ストーカー最多

日本経済新聞(平成24年7月27日夕刊)によれば、「警視庁が今年1~6月に認知したストーカー被害の件数が前年同期比約60%増の752件と、上半期では過去最多だったことが26日、同庁のまとめで分かった。警察のストーカー被害への対応の遅れが問題視された昨年12月の長崎県西海市の2女性殺害事件を受け、被害相談への対応を強化したことが増加の要因という」そうです。ストーカー被害の根絶のためには「早めの相談」と「警察の努力」が欠かせないですね。

暴対法改正案成立へ

日本経済新聞(平静24年7月26日夕刊)によれば、「暴力団排除を進める企業や住民への報復対策を柱とした暴力団対策法改正案が26日衆院本会議で賛成多数で可決、成立する」そうです。暴対法改正により暴力団の排除が進むといいですね。

「PTSDも傷害」(最高裁初判断)

日本経済新聞(平成24年7月26日朝刊)によれば、「東京都と青森県で女性4人を相次いで監禁し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせたとして、監禁致傷などの罪に問われた被告人(31)の上告審で、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は25日までに、被告人側の上告を棄却する決定をした。同小法廷は「監禁行為により、各被害者にはPTSDの特徴的な症状が継続して表れており、こうした精神的機能の障害を引き起こした場合も刑法の傷害に当たる」と指摘」したそうです。当然の判決ですね。

強姦罪「告訴なしで起訴」

日本経済新聞(平成24年7月26日朝刊)によれば、「内閣府の男女共同参画会議の「女性に対する暴力に関する専門調査会(会長・辻村みよ子東北大大学院教授)は25日、性犯罪の取り締まり強化に向けた報告書をまとめ、強姦罪を被害者の告訴がなくても起訴できる「非親告罪」にするよう提案した」そうです。このことが性犯罪の根絶に向けた一助になればいいですね。

死刑判断「先例尊重を」

日本経済新聞(平成24年7月24日朝刊)によれば、「最高裁司法研修所は23日、裁判員裁判での量刑判断の在り方についての研究報告書をまとめた。死刑判断にあたっては、公平性などの観点から「先例を尊重すべきだ」と提言。死刑か否かが焦点となった過去30年間の裁判官による裁判で、何が死刑選択の判断要素になったかも分析し、被害者数や犯行の計画性などが重視されている傾向が浮き彫りになった」そうです。裁判員裁判が適切に運営されるよう、一弁護士として願うばかりです。

不動産賠償(政府、原発事故で基準)

日本経済新聞(平成24年7月20日夕刊)によれば、「政府は20日、東京電力福島第1原子力発電所事故の避難区域にある不動産の賠償基準を発表した。事故から6年以上帰宅できない避難者の住宅や土地は全額を賠償する。帰宅できない期間が2年以上になる場合は1年ごとに賠償を上積みする」「家屋に残った家具やテレビなどの家財の賠償では、両親と子ども2人の4人家族の場合、「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」では一律で505万円を支払う方針だ。「帰還困難区域」の家財の賠償額は675万円とした」「枝野幸男経済産業相は「避難の長期化を見据えて地方自治体と意見交換し、最大限の意向を取り入れた」と強調した」そうです。原発事故の被害者に対する迅速かつ適切な被害回復に向けて政府には精一杯取り組んでもらいたいと思います。

水五則

日本経済新聞(平成24年7月17日夕刊)の「あすへの話題」(元警察庁長官佐藤英彦氏執筆)には、「水五則」が記載されていました。
(1)自ら活動して他を動かしむるは水なり。
(2)常に自己の進道を求めてやまざるは水なり。
(3)障碍に逢い激してその勢力を百倍し得るは水なり。
(4)自ら清うして他の汚れを洗うは水なり。
(5)洋々として大洋をみたし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霧と化し凝っては玲瓏たる鏡となりてしかもその本性を失わざるは水なり。
「水五則」を指針とした人生を送りたいですね。

芥川賞に鹿島田氏、直木賞には辻村氏

日本経済新聞(平成24年7月18日朝刊)によれば、「第147回芥川賞・直木賞の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は鹿島田真希氏(35)の「冥土めぐり」、直木賞は辻村深月氏(32)の「鍵のない夢を見る」に決まった」そうです。両作品とも読んでみたいです。

厳しい道を・・・

日本経済新聞(平成24年7月18日朝刊)の「春秋」には「46歳にして歌舞伎の世界に身を投じた香川輝之(市川中車)さんがテレビで話していたことが記憶にある。『二つ道があったら厳しい方を選ぶ。それで少し正しい人間になれるかと』。富樫は例外、たいがいは見て見ぬふりをしない方が厳しい道である。そしてそちらが正しい。自らに日々、そう問いかけていくしかない」との記載がありました。その通りですね。

カーネギー著「人を動かす」

日本経済新聞(平成24年7月17日朝刊)の「経営書を読む」欄では、カーネギー著「人を動かす」が取り上げられていました。
カーネギーは「人を動かす」の第2章で、人に好かれるための6つの原則を紹介しています。
(1)誠実な関心を寄せる。
(2)笑顔で接する。
(3)名前を覚える。
(4)聞き手にまわる。
(5)相手の関心を見抜いて話題にする。
(6)心からほめる。
簡単そうに見えて、難しいですね。

飯舘村、帰村なお遠く

日本経済新聞(平成24年7月17日朝刊)によれば、「東京電力福島第1原発事故を受け、全村が計画的避難区域に指定された福島県飯舘村が17日、5年以上立ち入りが制限される『帰還困難区域』や、2年後をメドに帰還を目指す『居住制限区域』などの3区域に再編された」そうです。「除染」の問題に加えて、村を3区域に分けることは、住民の損害賠償に差を設けることにつながりますので、慎重な対応が望まれます。

もっと赤ちゃんがいれば

日本経済新聞(平成24年7月11日夕刊)の「あすへの話題」(東京大学教授鷲谷いずみ氏)には、次の文が載っていました。
「自分の遺伝子の一部を引き継いでいる孫を無事に成長させる役割ゆえ、女性は繁殖能力を失った後も長く生きるのだという科学的な仮説もある」「赤ちゃんが少ない現在の日本社会は、人類史においては、特異な社会である」「身の回りに赤ちゃんが増えれば、皆が幸せになれるだろう。そのためには、若い人の安定した雇用が最大の前提条件だ」
そうですね。子育てには「お金」がかかります。それを捻出できないと「こども」を諦めざるを得ません。それを防ぐためには、安定した雇用創出、保育施設の充実に尽きると思います。

今井彰著「ガラスの巨塔」(幻冬舎)

著者は「80年、NHK入局。NHKスペシャル『タイス少佐の証言~湾岸戦争45日間の記録~』で文化庁芸術作品賞受賞など受賞多数。2000年に立ち上げた『プロジェクトX~挑戦者たち~』は菊池寛賞、橋田賞などを受賞する。09年退局」という経歴の持ち主です。NHKをモデルにしたと思われる「全日本テレビ」内の人間関係について虚実織り交ぜて書かれているのではないかと思いましたが、外部者である私にはどこまでが真実であるのかが分かりませんでした(NHKで働いている人はこの本を読むととても面白く感じるのではと思いました)。「ガラスの巨塔」は中々の作品であると思います。

路線価の多様な使い道

日本経済新聞(平成24年7月11日朝刊)の「マネー&インベストメント」欄には、路線価に関する記事が載っていました。
路線価とは、国税庁が公表し、土地の相続税評価額を算出するのが目的です。多くの人が使う可能性があるため全国約36万地点について、路線(道路)に面する土地の1㎡当たりの評価額として公表されます。公示時価の8割程度が目安です。
路線価は、「土地の相続税評価額の算出」「遺産の土地の分割」「配偶者へのマイホームの贈与」「自宅の売買や買い替え時」に使えます。

観光都市ランキング、京都世界9位

日本経済新聞(平成24年7月11日朝刊)によれば、「世界で影響力のある米国の旅行雑誌が発表した世界観光都市ランキングで、京都が9位となり、国内の都市で初めてトップ10入りしたことが10日までに分かった」そうです。ここ最近京都に行っていなかったので、行きたいと思いました。「歴史に触れる旅」ですね。

楽難

日本経済新聞(平成24年7月10日夕刊)の「あすへの話題」(元警察庁長官佐藤英彦氏執筆)からの引用です。
「成功・失敗の紙一重の差を作る要因の一つは逡巡だ」「逡巡は漠然とした不安や結果に対する恐れから生まれる」「経験が浅くて不安感に戦き悶々としていた時分の頃、ある言葉に辿り着いて精神の安定を見いだすことが出来た。『楽難』の語がそれである。難局を楽しむという私の造語。これを手にしてから『難事件よ。吾が前に現れよ』の心境になったから不思議だ」
参考になります。

西郷隆盛の名言

司馬遼太郎著「翔ぶが如く」(1巻)からの引用です。
西郷が、こうもいっていた。
「自分を愛することが、善からぬことの第一である」とか、あるいは後世に親炙されたところの「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ人は始末にこまるものである。しかしこの始末にこまる人ならでは艱難を共にして国家の大業は成しえられぬものだ」

江戸期の武士とは?

司馬遼太郎著「翔ぶが如く」(1巻)からの引用です。
江戸期の武士という、ナマな人間というより多分に抽象性に富んだ人格をつくりあげている要素のひとつは禅であった。禅はこの世を仮宅であると見、生命をふくめてすべての現象はまぼろしにすぎず、かといってニヒリズムは野狐禅であり、宇宙の真如に参加することによってのみ真の人間になるということを教えた。この日本的に理解された禅のほかに、日本的に理解された儒教とくに朱子学が江戸期の武士をつくった。朱子学によって江戸期の武士は志というものを知った。朱子学が江戸期の武士に教えたことは端的にいえば人生の大事は志であるということ以外になかったかもしれない。志とは、経世の志のことである。世のためにのみ自分の生命を用い、たとえ肉体がくだかれても悔いがない、というもので、禅から得た仮宅思想と儒教から得た志の思想が、両要素ともきわめて単純化されて江戸期の武士という像をつくりあげた。

政治とは?

司馬遼太郎著「翔ぶが如く」(1巻)より。
印象に残った文章です。
政治がもし論理のみで動くものであるとすれば、人類の歴史ははるかにかがやけるものであったろうと思われる。しかし政治においては論理という機械の作動する部分は不幸なことにわずかでしかない。それよりも利害で動くということは大いにあるであろう。もっとも革命早々の日本国家の運営者たちは、政商の利益を代表していなかった。むしろ感情で動いた。感情が政治を動かす部分は、論理や利益よりもはるかに大きいといえるかもしれない。

佐藤栄佐久著「知事抹殺」より。

印象に残った言葉です。
王陽明を信奉した大塩平八郎は、義憤に駆られて乱を起こし敗れ去った。「知行合一」というが、知は奥が深く、知が不十分なまま行動を起こしても事は成らない。

佐藤栄佐久著「知事抹殺」より。

印象に残った言葉です。
国際基督教大学教授の村上陽一郎氏は、原子力を支える科学技術と現代社会の関係について講演され、その中で「安全学」という耳に新しい学問領域の話をされた。
「有り得ないことが次々と起きる」ということは、「起こるべくして起きている」のと同じ意味なのだ、これらはすべて日本社会に内在する問題だ、と村上氏は強調した。
三菱化学生命科学研究所室長の米本昌平氏は、霞ヶ関、つまり中央省庁が唯一の政策提案機関であり、「父」である霞ヶ関にすべてを任せておけば良いとする風土や考え方を名付けてこう言った。
「構造化されたパターナリズム」

佐藤栄佐久著「知事抹殺」(平凡社)

著者は、「88年、福島県知事選挙に出馬し、当選を果たす。原発問題、道州制などに関して政府の方針と真っ向から対立、『闘う知事』として名を馳せ、県内で圧倒的支持を得た。第5期18年目の2006年9月、県発注のダム工事をめぐる汚職事件で追及を受け、知事辞職、その後逮捕される」という経歴の持ち主です。
福島第1原子力発電所事故が発生した現在、「第3章原発をめぐる闘い」「第4章原発全基停止」を読むと、何とも言えません。
著者は汚職事件により有罪判決を受けましたが、原発(東京電力)に対する著者の態度には共感を覚えます。

細川護煕著「内訟録」より。

印象に残った言葉です。
あるのは目標だけだ。道はない。われわれが道とよんでいるものは、ためらいにほかならない。-カフカ
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